♯5おばあちゃん

ただただ優しく、いつも見守ってくれるおばあちゃん。

私が生まれてからずーっとおばあちゃんなのだから、

もうかなりのおばあちゃんだ。

カメラマンになってから、自分の家族にカメラを向けたことがなかった。

理由は単純明解。恥ずかしいからだ。


カメラを向けるということは、少しながらも、こちらの心を向けるのと同じことなのである

(私にとっては)

ましてや、カメラを向けた相手も恥ずかしがっていると、恥ずかしさどうしがカメラとその人の前でバチバチとぶつかり、てんやわんやとなるのだ。


なので、恥ずかしさが出てしまうと写真は撮れないのである。


だから、ほんの一瞬、何気ない会話をして笑った瞬間を切り抜いた。

これが精一杯である。


だがしかし、撮ってよかった。

安心や信頼?油断・・そのようなものが相まって、とても私に向けた、まっすぐな目線だ。

自分のばあちゃんなだけあって、写真を見てる、とても落ち着く。

『こりゃ笑いすぎやわ』と、当の本人は言っていたが、

私はこの笑顔が大好きである。


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